三浦大輔監督の続投正式決定 

(セ・リーグ、ヤクルト8-2DeNA、25回戦、ヤクルト16勝9敗、3日、神宮)ヤクルトとの今季最終戦(神宮)を終えたDeNAは3日、東京都内のホテルで記者会見を開き、三浦大輔監督(48)と新たに複数年契約を結ぶと発表した。南場智子オーナー(60)から要請され、受諾した。今季が2年契約の最終年で、複数年での契約更新はDeNAの経営参画後初めて。昨季の最下位から3年ぶりの2位浮上に導いた指揮官に、1998年以来となるリーグ優勝の夢を託す。
横浜の未来は「ハマの番長」に託された。シーズン最終戦後、三浦監督は南場オーナーから直々に来季の続投と複数年での契約更新の打診を受けて受諾。球団の期待を全身で受け止めた。

「今年優勝できなかった悔しさも、やり残したこともある。その続きをさせていただけるありがたい気持ちと、責任の重さを感じています」

DeNAは2012年の球界参入から中畑清氏、アレックス・ラミレス氏と2年契約を結んだ後は「一年一年の勝負」を求め、単年で更新する姿勢を貫いてきた。複数年での更新は今回が初。期待の高さがにじんだ。

指揮官との会談後、南場オーナーは続投の理由を「(2位という)悔しい結果でしたが、昨年からは非常に大きな前進」と説明。「前向きで明るい雰囲気の中で、チームが強くなっていると感じている」と続けた。

就任1年目の昨季は最下位に終わったが、投手陣を立て直してチーム防御率を昨季の4・15から3・48へ大幅に改善させるなど、確かな成果をあげた。本拠地17連勝も飾り、今季は3年ぶりの2位躍進とクライマックスシリーズ(CS)進出を勝ち取った。

今季から石井琢朗氏、斎藤隆氏ら1998年の日本一を知るOBがコーチに就任。IT大手企業を経営し、経団連副会長も務める南場オーナーは「発言、議論がしやすい雰囲気をつくって上手にチーム運営をしている」と、三浦監督のリーダーとしての統率力も高く評価した。

もちろん、見据えるのは1998年以来のリーグV。三浦監督は「まだまだ途中ですから、もっとグレードアップしていかないといけない」と、さらなる飛躍を約束した。

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